波佐見焼と有田焼の違いとは?それぞれの特徴を紹介!
有田焼は1616年に鍋島藩で誕生しました。
そしてほぼ同じ時代に近接の大村藩で波佐見焼が生まれたのです。
この2つは誕生した時期がほとんど違わず、磁器として性質も同様であったため、長きに亘り兄弟のように扱われてきました。
有田焼は華やかで美しい絵付けが特徴で、上流階級への献上品として取り扱われていました。
一方、波佐見焼は淡い色でシンプルなデザインが特徴です。
そのため、日用品としても普及していきました。
その後、明治以降は鉄道の発達により日本中に広がることになりますが、その中でいつしかこれら2つの磁器は「有田焼」とまとめて呼ばれるようになりました。
有田焼や波佐見焼の特徴について
続いてはそれぞれの特徴について解説します。
●有田焼
朝鮮から磁器のノウハウが伝わった際、日本で最初に磁器が作られたのが有田焼の産地だと言われています。
かつては当時の中国の磁器に影響を受けた白地に藍色1色で図柄を描いた染付磁器が主流でした。
しかし、その後中国人の焼き物師により赤絵が生み出され、より華やかになります。
そして、現在は白い素地に赤や黄、緑、青など様々な色で絵柄が描かれ、日用品や美術品として愛用されています。
●波佐見焼
最近では、メディアに露出する機会が多くなったため、耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
まだ磁器を作る技術が未熟だった日本に朝鮮から磁器を作るためのノウハウが伝わり、質の高い材料が見つかった波佐見でも磁器作りが積極的に行われるようになりました。
さらに中国の内乱によって中国での磁器の生産量が減ったことで、波佐見の焼き物は海外へも輸出され、大量生産型にシフトしていきます。
波佐見焼の特徴はかつては透けるような綺麗な白磁と青蘭(せいらん)色の顔料で施された染付にありました。
しかし、近年ではモダンなデザインの食器も出てきています。
以上のようにデザインの幅が広がり新しいスタイルのものも数多く出てきましたが、誰でも気軽に使えるといった親しみやすさは今もなお残っています。
まとめ
今回は、有田焼や波佐見焼のルーツやそれぞれの特徴の違いについて解説しました。
素敵な食器とともに豊かな生活を実現したいという方は、ぜひ一度磁器について調べてみてください。
また、波佐見焼の食器をお探しの方はお気軽に当社までお問い合わせください。